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江戸時代のはじめの頃のことです。
ある夜、越中国山崎に住む青島武左衛門の夢枕に薬師如来が立たれ「布施谷の湯を小川へ移す」とお告げになりました。
しばらくして、同村は吉祥院和尚さんの枕元にも同じく薬師如来が現れ、村人が小川の上流をたずねてみたところ、大きな岩の間からこんこんと湧き出ているお湯を見つけました。
霊験あらたかなこの湯は近郷近在に広く知られることとなり、江戸時代のなかばには、越中四名湯のひとつとして数えられるまでとなりました。

「いい温泉」と上記しますとおり沸き出でる自然の湯またその効能は、この由来の如く「薬師如来の功徳」とし、『薬師の湯』と謳わせていただいております。

また、古くから「小川の湯に入れば子宝に恵まれる」との言い伝えがあり、『子宝の湯』としても近郷の人々の信仰をあつめきましたことも、仏のお力のひとつと言えるでしょう。

「御手に載す 諸病諸難除災の 薬壺」
「誓願深くして慈悲広大なり　遍く万人を照らす仏の光」
どうぞお立ち寄り、薬師如来の恩恵に触れてみて下さいませ。

（最寄駅）
○あいの風とやま鉄道・泊駅　車23分
○富山地方鉄道本線・愛本駅　車29分

（最寄IC）
○北陸自動車道・朝日IC　車21分